産地:オーストリア/シュタイヤーマルク(ズュートシュタイヤーマルク)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
黒みを帯びた深いルビー色に、とろりとした粘性。
ラズベリーやフランボワーズといった赤い果実に、バラやスミレの花の香りが華やかに重なります。口に含むと、しっかりと詰まったエキス分と、よく熟した果実の丸み、深みのある味わいが広がり、しっかりとしたタンニンが全体の骨格を支えます。冷涼な標高の高い畑ならではの緊張感と、果実の充実感をあわせ持つピノ・ノワールです。
区画ホッホエッグは標高540m、南南東から南向きの急斜面。スレートとシリカの土壌で育つ樹齢約20年のピノ・ノワールを手摘みで収穫し、除梗後、蓋のない開放タンクで手作業のピジャージュを行いながら6週間かけて醸し・発酵。228Lの古樽で12ヶ月熟成しました。自生酵母のみで、無濾過・無清澄、SO2無添加(トータル10mg/L未満)。アルコール度数13%。
【生産者情報】
ヴァイングート・シュナーベル
「真のファーマーたれ」。標高540mの急斜面で夫婦二人が守る、生粋のナチュール
オーストリア南部、ズュートシュタイヤーマルクのサウザル山。急な丘陵斜面に約5haの畑を持ち、カールとエヴァの夫婦二人で畑仕事から醸造までを手がけるのが「シュナーベル(Weingut Schnabel)」です。
カール氏はウィーンの大学で農業経営を、エヴァ氏は経済大学で経営学を学びました。1997年と1998年にブルゴーニュでワイン造りの実践的な経験を積んだ後、帰国してサウザル山に自分たちの畑とワイナリーを構えます。最初からビオディナミの原則に従って畑と向き合い、2003年にはデメテールの認証を取得。畑に撒く調剤も、自社の畑や牧草地で採れた素材から自ら調合しています。
醸造は徹底してシンプル。健康に熟したブドウと、畑に住む自然酵母の力だけで発酵させ、補糖・補酸・酸化防止剤などの添加は一切行わず、清澄や濾過もしません。発酵も熟成も、すべてブルゴーニュ樽で行います。「私たちは自然の一ゲストにすぎず、大地は子孫から借りているもの」。トレンドに流されず、土地と飲み手のためにワインを造る夫婦の信念が、一本一本に込められています。