産地:フランス/シュッド・ウエスト
ぶどう品種:アブリュー100%
“アンフォラの軽い⾚、濃いロゼ”の意味。ルージェは⾚(ルージュ)とロゼを掛け合わせた造語。 ⾚でもなくロゼでもないため、ルージェがキュヴェ名となりました。
畑・⼟壌:⼆つの区画。樹齢84年と23年。 ⼟壌は全てソーテルヌ地⽅から続いている⾚いグラーヴ・砂礫の脈。
標⾼は200mほど。 醸造:⼆つの区画のアブリューを同じタイミングで収穫、同じタンクで混醸します。
50%は直接圧搾してアンフォラ。50%は破砕せず、全房のままアンフォラのジュースに漬け込む。ピジャージュせず。軽くルモンタージュ。
圧搾後、ドイツ製砂岩質アンフォラで10か⽉発酵、熟成。醸造、熟成、瓶詰め時SO2添加せず。 濾過・清澄せず。ポンプを⽤いず重⼒で瓶詰め。
チェリー、ザクロ、アセロラの果実香。揮発酸も加わりますが、果実を引き立ててくれます。昨年のスパイス香は果実と同化しており、うねうねと立体感ある果実へと変化しています。タンニンもほぼ溶け込んでおり、わずかに酸が立っている程度ですべての要素がエキス化する手前でしょうか。しかしこのわずかに酢酸を伴う酸味がアバタもエクボな感じで果実を引き立てていて見事。ほろほろとたなびくような余韻。
【生産者情報】
シャトー・ラッソル
ボルドーから流れるガロンヌ河の上流域に連なるシュッド・ウエスト地⽅は、その品質と価格のパフォーマンスにおいて、注⽬を浴びています。 しかし南⻄地⽅のワインという名で、この異なる伝統を持った産地に共通したスタイルを⾒出すことはできないでしょう。 なぜなら共通した⼟着品種もなければ、歴史も、⼟壌もすべて異なるモザイク状のテロワールがそこには存在しているからです。まさに【フランスの新世界】と⾔える新しい流れが⽣まれてきているのです。
地域の個性、この⼟地の⼈々が培ってきた意思、そして私達の感覚と情熱のマリアージュを反映させているのです。 ガロンヌ河右岸に位置し、海洋性気候の影響で温暖で湿気が多いというブドウにとって最適な条件を持つコート・デュ・マルマンデは、エリアン・ダ・ロスを始め新世代の台頭が著しい注⽬のアペラシオンです。 シャトー・ラッソルは2002年、ロームシュタイン(Romestaing)の地にステファニー・ルーセル(Stephanie Roussel)⼥史によって設⽴されました。 ステファニーは経済学、法学を学んでいました。しかし、ワインの世界に惚れ込み、ボルドーのビストロで働いた後にヴィニュロンの道へ進みました。
畑はボルドー、ソーテルヌ地区から続く砂礫⼟壌に⽯が混じります。 1947年、1960年に植樹されたマルマンデ伝統の古⽊であるアブリュー(果⾁まで⾚いタンチュリエ品種)、コー、フェルセルバドゥ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが除草剤、化学肥料、合成肥料なしで育てられています。そして、フィロキセラ禍によって接ぎ⽊を施していない樹齢100年を越える古⽊、フラン・ド・ピエのセミヨンとカベルネ・フランが彼⼥をこの畑の虜にしました。 彼⼥を導いたのはブルゴーニュの⺟、ラルー・ビーズ・ルロワ⼥史です。ビオディナミによる栽培⽅法はルロワに師事しています。⼟地の特徴、そして畑と⼟中の⽣態系を尊重することでワインにテロワールを転写するのです。 2013年ごろより、イタリア産の卵型アンフォラタンクを採⽤し増やしています。 この卵型はφ⻩⾦⽐率によって形成されており、⾓が無い形状のため、⼿を加えることなくアンフォラの中でジュースが⾃然と滞留し循環するのです。そのため、⼈為的なピジャージュを施すことはありません。
また、適度な酸化を促すことにより、ワインに緊張感を与えます。 当初4個から始めたアンフォラですが、毎年3〜4個増やしていく予定です。 現時点(2015年)ではアンフォラ100%によるキュヴェはありませんが、将来的に⽬標としています。 シャトー・ラッソルではマセラシオン・カルボニックは施しません。⼟壌の特徴をより鮮やかに表現するためにはマセラシオン特有の⾹りは避けた⽅が良いという判断です。 基本的には全房で発酵させますが、成熟度の⾼いヴィンテージは過度なタンニンを避けるため除梗します。 破砕はごく軽く、もしくは⼀切しません。