DETAIL
産地:フランス/ボルドー
ぶどう品種:セミヨン、シャルドネ
当初、白は樽熟成させたキュヴェのみを造っていましたが、2013年にステンレスタンクだけで仕込んだワインを造ったところ、これが好評で2015年から再び造ることにしました。土壌はシルト質粘土です。区画ごとに収穫します。ステンレスタンクで発酵させます。フィルターは通していません。柑橘系の香りに加え、蜂蜜を思わせる甘いアロマもあります。フルーティで豊かな果実味が感じられます。
【生産者情報】
シャトー名の「ヴィエイユ シャペル(古い教会)」は、敷地内にある12世紀に建てられた古いチャペルに由来しています。
僅か7haのマイクロシャトー。自然を愛するフレデリックが造る、食事との相性抜群のボルドーワイン。
「葡萄栽培に重要なドルドーニュ河岸」
葡萄畑があるのはドルドーニュ河の河岸に広がる沖積土で、セラーの目の前に水面が広がります。そのため、河からの風が畑を乾かし、ベト病やウドンコ病が発生しやすいボルドーでのオーガニック栽培にメリットを与えています。さらに、泥を含んだ河の水が、夏は冷蔵庫のような、冬はヒーターのような役割を果たし、温度を調節してくれます。ドルドーニュ河土壌の組成は、砂利質粘土と粘土質に分かれています。植密度は1ha当たり3,700〜4,600本。1畝ごとに草を生やし、土中の根の競争を高めています。剪定は収穫量をコントロールするためではなく、品質と集約度のバランスを調整するために行っています。剪定を適切に行っているため、グリーンハーベストは行いません。
「木製のバスケット式圧搾機とコーティング無しのコンクリートタンク」
赤ワイン用の圧搾には、水圧を利用した手動の木製バスケット型圧搾機を使用しています。1度のプレスに2時間ほどかけてゆっくりと行います。時間はかかりますが、柔らかいプレスが出来る点がメリットです。中をコーティングしていないコンクリートタンクはワインにとって理想的な微量の酸化をもたらし、ワインはゆっくりと熟成することが出来ます。赤ワインは、発酵前に2〜4日間(年により異なる)、低温マセラシオンを行います。コンクリートタンクで発酵、ピジャージュは機械ではなく人の手で行っています。樽熟成後、コンクリートタンクに寝かせておくと沈殿物が下に溜まり、フィルターを通す必要が無くなります。SO2は使用しますが、非常に少量です。
<ポリシー>
「技術が発達しているので毎年同じワインを造ることもできるし、もちろんテロワールも大切だが、一番大切なのは天候が毎年違うということを表現することだと思っている」とフレデリックは話していました。